言わずと知れた名作で大ブームを引き起こした「エヴァンゲリオン」

主人公である碇シンジの名台詞「逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ」

を呪文のように心の中で唱えながら働いている方も多いのではないでしょうか。

これは人との関係に臆病になってしまった精神的に弱い人間のお話です。

 

ATフィールドは心の壁

11卷で明かされるA.T.フィールドと呼ばれる特殊バリアの正体。

最後の司徒である渚カヲルの台詞です。

 

「何人にも侵されない聖なる領域、心の光、A.T.フィールドとは、誰でも持っている心の壁だということを」

 

人間の個性を作り上げている心は、自らを守る壁にもなりつつ、相手を攻撃する武器にもなるのです。

大人になるということは、このA.T.フィールドを器用にコントロールできるようになることではないでしょうか。

ですが実際の社会人は必死に現実から自分を守るために使用している気がします。

強く生きるということは、このA.T.フィールドで強固に自分を守っていくことなのでしょうか?

 

親の愛情がA.T.フィールド

12卷で惣流・アスカ・ラングレーが死を覚悟した直後に気が付く真実は、

亡くなった母親の魂がA.T.フィールドとなってアスカを守っていたということでした。

 

「ママ、わかったわ、A.T.フィールドの意味。ママ、ずっとあたしを護ってくれていたのね」

 

個々の心を作り上げ、そして守っているのは母親の愛情だということです。

現実の過酷な問題に直面して崩れかける精神を守ってくれているのは、

幼い頃に与えられた母親からの愛情なのかもしれません。

 

現実に母親の愛情を知らずに育った子供が20歳まで生きることは難しいようです。

 

相手のA.T.フィールドとぶつかり合うのが社会の厳しさ。

相手のA.T.フィールドを取り込むのもまた社会です。

相手のA.T.フィールドをいかに理解し、緩和し、融合できるかが社会での影響力を高め、

成功する鍵なのかもしれません。

 

物語はサードインパクトによって人間のA.T.フィールドが消失し、

一体化することを目指しますが、そんなインパクトを与えられるひとが本当にいるのならば、

世界はひとつになれるかもしれません。

 

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