権力者の言葉にも一般人の言葉にも重みがあるんだと教えてくれる漫画

銀河鉄道999に続編があることを知って本屋で見つけたのが

『銀河鉄道999第18巻』だった。

登場人物の星野鉄郎は天才タイプの少年ではなく努力型の少年なので言葉にも共感できる部分がある。

 

人間は権力を握ると基準というものに振り回されて、

いつのまにか公平な基準から欲望基準に切り替えていることがある。

補足をすると、銀河鉄道999は海賊キャプテンハーロックの宇宙船とも、宇宙の中で何度か遭遇している。

公平基準と欲望基準の見分けが出来る大人になるために、そのヒントを今日は考えて見ようと思う。

 

銀河鉄道999とはどのような物語なのか?

銀河鉄道999とは機械人間に支配された未来の地球で、

最愛の母を機械伯爵によって殺害された少年が機械伯爵を倒した後に、

永遠の命を得るために銀河鉄道999に謎の美女メーテルと

一緒に乗り込んでアンドロメダまで宇宙を旅する物語である。

 

しかし、永遠の命を得る方法とは自分自身が機械人間になることであり、

そして終着駅のアンドロメダで知ったのは自分自身がメーテルに騙されて、

アンドロメダまでやってきたことと、機械帝国の惑星を支えるための

重要な部品に自分の体が改造される予定であることだった。

 

絶望の中に叩き落された鉄郎だったが、

メーテルが機械帝国の女王プロメシュームに対して涙の母子決別宣言をして

鉄郎と一緒に戦ってくれたことによって機械帝国との戦いに勝利する。

 

そして、機械帝国との戦いに勝利した鉄郎が、

再びメーテルと銀河鉄道999で旅することになったときの

新たな最終目的地が惑星エターナルである。

 

『BIG COMICS GOLD版 銀河鉄道999第18巻』でも、いくつかの惑星が登場している。

惑星で出るゴミは小型ロケットで宇宙に捨て続け、

住民の中で美しくない者には容赦しない独裁者が支配する奇妙な惑星「ユルンダラーン」も

銀河鉄道999が停車する駅の1つである。

 

公平基準と欲望基準の見分けが出来る大人になるための3つのヒント

1)何だとチビ、私は190センチの背たけだ! 俺は120センチだ!それがどうした。

(前半が惑星ユルンダラーンの支配者エゴタリンの台詞で、後半が鉄郎の台詞)

 

2)地獄へ持って行けるのは汚名だけだ!

(惑星ユルンダラーンにやって来た海賊キャプテンハーロックが、

支配者エゴタリンを怒鳴りつけたときに叫んだ台詞)

 

3)物を造る誠実な人々を大事にせず快楽のための人間だけを残した報いだ!

(惑星ユルンダラーンにやって来た海賊キャプテンハーロックが、

支配者エゴタリンに説教をしたときの台詞)

 

では、ここからは3つのヒントを解説してゆきます。

1、「何だとチビ!私は190センチの背たけだ!俺は120センチだ!それがどうした。」

この台詞は、支配者エゴタリンが自分の高身長を自慢しているときの台詞であり、

彼は身長が120センチの鉄郎を馬鹿にする欲望の基準を持っていることがわかる。

 

現代の日本でも身長が低い人間を馬鹿にする人が時々いるが、

彼らは身長という基準で、人間関係を希薄なものにしている。

友達や無関係の人間を容姿という基準で罵倒する権利などは誰にも無い。

身長によって、大事な人間関係に影響が出ることのほうが人生の損失と言えるだろう。

 

2、「地獄へ持って行けるのは汚名だけだ!」

この台詞は、惑星ユルンダラーンにやって来た海賊キャプテンハーロックが、

鉄郎とエゴタリンの喧嘩の様子をみていて、エゴタリンの傲慢さに腹が立って叫んだ台詞である。

エゴタリンは複数の美女を自分の近くに置いて御満悦だったが、

美女メーテルを見ると他の女は貴方のために

宇宙空間にゴミのように全員捨てれますと話すような男でもあり、

その態度も海賊キャプテンハーロックの怒りを増幅させた。

 

現代の日本では、オレオレ詐欺やインチキ商品の販売だけでなく、

役人や政治家の贈収賄問題なども起きている。

汚名というのは目に見えないが記録には残ることがある。欲望基準で行動していると、

会社組織の中でも評判を落として汚名にまみれてしまうことがあるから気をつけるべきだ。

 

3、「物を造る誠実な人々を大事にせず快楽のための人間だけを残した報いだ!」

この台詞は2番の「地獄へ持って行けるのは汚名だけだ!」の台詞の直後に、

海賊キャプテンハーロックが独裁者エゴタリンを説教するために叫んだ台詞である。

惑星ユルンダラーンは独裁者エゴタリンの命令で宇宙に

大量のゴミを長期間に渡って捨て続けた結果として、

日光に照らされる量が大幅減少して、近い将来に大氷河期を迎えるだろうとも

海賊キャプテンハーロックは語っている。

 

現代の日本でも誠実な人々から搾取して快楽のために生きているような人間は、

イジメの加害者や下請けイジメのエリート社員の中にもいる。

最近では子供に十分な食事を与えずに、ギャンブルや快楽の世界にひたる大人もいたりする。

娯楽の延長程度の快楽が悪いとはいわないが、会社関係や友達関係の中に誠実な人がいないと、

長い人生のドコカデ影響を受ける事態が起こるかもしれない。

そして、人間関係の基準が欲望基準中心では、実力が発揮出来なくなる事もある。

 
●まとめ

登場人物の星野鉄郎もメーテルも完璧な人間ではないし欠点もある。

簡単に言うと正義のヒーローではない。

だからこそ、私たちは、銀河鉄道999の登場人物の台詞から

考えさせられることがあるのではないだろうか?

公平基準と欲望基準の見分けが出来る大人になるために、

銀河鉄道999の登場人物の台詞から学べることは複数あると思う。

 

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